レオのブログ

アーリーリタイアして、いろいろとチャレンジしているブログです。

シベリア鉄道の車内にて ①

只今10月20日 現地時間12:50(モスクワ時間7:50) Mogocha( ロシア語: Могоча)

を通過。ウラジオストクから此処まで約43時間の乗車。途中下車するイルクーツクまで、あと約27時間。ようやく半分を超えた、3泊4日の列車の旅。

 

 

 

ウラジオストクを出発した時の時差は、標準時間+9時間。列車が進むにつれてlocaltimeは変わっていく。Mogochaは+7時間、列車で2時間分を進んだことになる。列車の標準時間はモスクワ時間が基準となるので、時刻表はすべて+3時間の表示。ややこしいが慣れるしかない。


リザーブした席は3等席、コンパートメントではなく開放式の寝台車。進行方向に対して直角二段4席、平行で二段2席の6人分が一つのパッケージ。乗客は、本を読む人、会話を楽しむ人、クロスワードパズルを解読する人、物思いにふける人、寝てる人など、それぞれが時間を過ごしているが、気に障るような人は居らず、平穏に時間が過ぎる。

 

 

 

1車両に2名の車掌がモスクワまで七日間の同行。案内・清掃・車内販売等々をこなして、車内はとても綺麗。列車内は、ほぼロシア人と若干の海外の旅行者で、日本語は当然、英語もほぼ通じない。

ロシアでは喫煙飲酒は当たり前と思っていたのに、禁酒禁煙の場所が多く、列車内で飲んでいる人は見かけない。先日での宿でもそうだったので、公共の場所での禁酒禁煙は世界的な傾向か?

 

列車内の旅人は、韓国・中国・台湾等のアジア人はいるが日本人は皆無。ウラジオストクでも見かけた日本人は、どこかの議員の視察旅行らしき団体と、たまたま港に寄港していた練習艦「鹿島」の自衛員隊のみで、一般の日本人旅行者には会えず。つくづく日本の国力低下を感じる。

 

列車が動いている間は圏外になって、ネットには繋がらない。当然だろう、見渡す限りの葉の落ちた広葉樹林が続いて、民家や人影は全くない。
 

車窓は延々と白樺のような広葉樹林が続く。朝日が昇り始めて6時間以上は同じような光景。たまに民家があり、小さな街のプラットフォームだけの駅を通過する。そこを過ぎるとまた広葉樹林に戻る。

 

しかし、この広葉樹林の先にはバイカル湖を超えてウラル山脈を超えてモスクワに続く。その先にキエフがあり、ワルシャワがあり、ベルリンがあり、パリに続いている。ここから見える景色からは、とても想像ができない。まずはこの葉のない広葉樹林の次はどんな風景なのか?それさえも思い浮かばない。そんなことを考えなながら時間は過ぎ去っていく。

 

 

列車内には各車両に熱湯がいつでも入れることができるサモワールがあるので、インスタントコーヒーを作り、車窓を眺め、写真を撮り、村上春樹を読み、途中の駅で買ったパンを食べる。そうする間に2日が過ぎていった。

 

カメラはNikon D300Sony RX100 M3、Ricoh WG-M1の3台。
 

D300は10年前の超旧型。iso感度が低く、暗部でのピント合わせは苦手で、動画も撮れない。しかし私の用途では充分すぎる。むしろ最新のカメラより、シャッター音が心地よい。
これを使うのは超広角12-24mmを使いたいから。焦点距離12mは違う世界が写る。先輩にもらったVR18-200mmもあるので、旅行での撮影はこの2本のレンズで、ほぼ問題なし。
 

RX100-M3はサブカメラ兼、動画用。前回のヒマラヤ旅行時タイムラプスはアプリが別売で使えず。今回は出発直前にアプリをセットしたので、まだ使い方を理解しきれず試行錯誤の段階だけど、面白そうな動画が取れそう。
 

WG-M1はアクションカメラとして持ってきたが、これは気休め。もともと型落ち品が安く売っていたので、ドライブレコーダー代わりとして買ったもの。コンパクトな防水防塵なので何かの際に使えそう。20日の朝焼けが素晴らしく綺麗かったので約90分のタイムラプスで撮影したつもりが、操作間違いか録画されてなく、かなり落ち込む。

 

 

すれ違う列車は意外と多く、殆どが映画で見るような長い編成の貨物列車。ロシアではトラックよりも、運送手段は貨物列車が主力のよう。駅が近付くとネットに繋がるので、ニュースやFacebookの確認。

ニュースでは衆議院選の動向を報じているが、今回の選挙は行けない。突然の解散で公示が10日、私の出発が11日なので不在者投票も間に合わず。電波が弱いからか記事を読むことは出来るが、書き込みは難しい。LINEは規制されており全く繋がらないので、帰国時のメッセージ数はどれくらいになっているだろうか?全部読めないのは間違いない。

 

駅に停車したときは、ホームに出て背伸びをする。車内はデッキでも吸えない完全禁煙なので、喫煙者は一斉に車外に出て煙草を吸っている。大きな駅では30分以上停車することもある。

プラットホームでは小さな台車で物売りが食料を売っている。クッキーや水餃子やピロシキ。買い込んで車内に戻るが、2度ほど発車ギリギリになり、車掌が叫んでいる。怒られているのは間違いないと思うが、ロシア語なので詳しくは分からない。

 

 

時間があるので(あり過ぎる?)ので、車内で作文。こんな時間は中々作れず貴重な体験。長い人生、こういう機会も必要かと(笑)

 

長くなりますので②に続く

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