レオのブログ

アーリーリタイアして、いろいろとチャレンジしているブログです。

10月21日、イルクーツクに到着しました。

21日夕方イルクーツクに到着後はgooglemapで確認して、宿までバスで行こうとするが、乗りたい番号のバスはなかなか来ず、宿までの直線距離は3㎞くらいなので、街の散策がてら徒歩で行くことに。

 
 
  ⇑ イルクーツクの駅前
 

駅から線路に沿って北上、5分程歩いて右折、町を二分するアンガラ川の大きな橋を渡ると、橋上からボートに乗っている釣り人が見える。ロシアで何度か見かけた光景。ロシアでは釣りがレジャーとして定着しているようだ。

 

橋を渡り切って、街の中心街である東側右岸を目指す。高いビルは無く、古い建物が多い。予想外に木造というか、ログハウスが多くて驚く。直径が30㎝程ありそうな立派な丸太や20㎝ほどの角材を積み上げている。

 

 

 

デザインはカナダにあるような山小屋風でなく、窓枠などはヨーロッパ調で、なかなかオシャレな感じ。延焼なのか、側面が焼けて炭化した丸太小屋があった。住んでいる気配は感じないが、屋根は崩れていても基本的な構造は大丈夫なようで、聞いてたように丸太小屋は火事には強いようだ。

 

 

この街は、カチャカチャと音を立てて走る車が多い。長らく聞いていない、日本では禁止されたスパイクタイヤで走る音。懐かしさを感じながら、まだ雪は無いので道を削りながら走るスパイクタイヤのためか、空気は埃っぽく、泥だらけで汚れた車が多い。

 

 

 

車種は様々だが、80%ほどが1~2世代前の日本車。(ウラジオストクでは90%以上が日本車だった)右ハンドルの日本の中古車がロシアに渡ってるとは聞いていたが、こんなイルクーツクのような離れた内陸部まで日本車が多いとは驚く。日本よりも圧倒的に日本車の比率が高く、街並みはヨーロッパなのに、走る車は日本車なので違和感があり、異国情緒が半減する。

 

良し悪しは別にして、車のデザインは重要な街の一部だと実感。時折、大きな排気音を立てて走る、超古そうなチェコソ連時代のような車を見つけると、街並みとマッチしているようで嬉しくなる。

 


1時間弱ほど歩き、予約したRolling Stones Hostelに到着。宿に荷物を預けたあとは、まずは近辺の散策を兼ねて食料の買い出し。今まで宿泊したロシアのguesthouseは、すべて自炊設備があり、こちらでの食事は自炊がメインである。と言っても総菜を買って盛り付けるだけだが、財布には優しく過ごせる。

 

海外のスーパーマーケット巡りは、各国ごとに違いがあって非常に楽しい。海外では総菜や野菜・果物は量り売りが多いと感じる。ここでは、ショーケースにある食べたい総菜を指さして、大中小サイズの容器を選んで詰めてもらう。

 

野菜・果物は山積みされた中から客が欲しいだけ袋に詰めて、秤で重量を測り種類ごとの番号を入力すると価格票が印刷され、客が袋に貼る。言葉は全く通じないが、身振り手振りで教えてもらい問題なし。

 

このスーバーでは果物・乳製品(チーズ)・パン・肉類は非常に安い。特にチーズは種類も量も非常に多く、チーズ専門店が街中のアチコチに点在しており、ロシア人がこんなにチーズ好きとは、知らなかった。

 

ロシア人の味覚は日本人に近いのか、今まで食べた中でハズレは無い。買い出しが終わり店を出ると、すっかり日も沈んで辺りは暗い。宿に戻って、4日ぶりにシャワーを浴びる。シベリア鉄道ではシャワーを浴びることが出来なかった。列車内は湿度も温度も低いので不快感はないが、さすがに4日間は気分が良くないのですっきりした。

 

その後は、溜まった衣類の洗濯。宿には日本で買えばかなり高そうな、Boschの横ドラム型の全自動大型洗濯機が設置してある。ダイヤルはロシア語なので、使い方がさっぱり分からず教えてもらうが、洗剤を入れてダイヤルを指定位置にセットするだけ。その間に食事を済ませ、約30分後にほとんど乾いた状態で洗濯物が仕上がった。
 

 

22日は、今後の計画案の作成がメイン。私の旅は、往復の航空機チケットは出発前に確保して、大まかな訪問先は決めるが、具体的な行動は現地で情報を取って成り行きに任せる。

 

今回の旅の大きな目的の一つがシベリア鉄道乗車なので、関西空港ウラジオストク行きと、モスクワ→上海、上海→関西空港の飛行機チケットを確保した。極力安いチケットを探すと、モスクワからの帰りはAir Chinaで上海に渡り、ピーチ便で上海から関空に戻ってくるのが安いチケットだった。せっかく上海に寄港するなら、4日間ほど上海で滞在するのが、ベストの選択だと思い、それに決定。

 

シベリア鉄道のチケットはウラジオストクに着いてから購入したが、ほぼ満席に近く最短で3日後しか空いてなかった。タイミングを逃すと、モスクワ行のチケットを買い損なう可能性があったので、早めに確保することにした。

 

やはりネットで確認すると残席が少なく、その中からイルクーツク発28日を確保する。次のシベリア鉄道の乗車は4泊5日、11月1日モスクワに到着の予定となる。
 

28日までのイルクーツクでの過ごし方を考える為に、宿にあったパンフレットを見ると見どころが予想以上に多い。日本ではイルクーツクの情報があまり取れず、1週間も何をしようか迷っていたが、あっという間に過ぎそうな勢い。

 

まずは、バイカル湖の東岸がトレッキングできる、Great Baikal Trailを発見。これは最近整備されつつあるらしく、パンフレットでは約60㎞のバイカル湖岸のトレッキングコースが案内されている。先々はバイカル湖一周を目指しているようだ。1周となると1500㎞ほどになりそうだが、完歩する人はいるだろうか? 地図に載っている60㎞なら3日ほどで歩けると思うが、道中は宿が無くてテント泊、この時期は寒さが辛くて、熊も出る地域のようで、宿で相談したら〝It's Crazy"と言われ、しぶしぶ却下。

 

次は、バイカル湖の中部に浮かぶオリホン島。中部と言ってもイルクーツクから約300㎞ほどあり、バスで片道7時間、往復だけの移動で2日が必要。現地で2~3日過ごすと余裕がなくなるため、却下。次はウラン・ウデからなら、300㎞ほど北上したバルグジンというところも面白そうだが、イルクーツクから700㎞はある。やっぱりバイカル湖はでかい!! 

 

イルクーツクの近くにはスキー場があり、もう少し寒くなるとスキーができるが、今は無理。埒が明かないので、23日はイルクーツクから一番近いバイカル湖畔の町、リストヴィンカの宿を予約した。

宿で計画を立てていると、片言の日本語で話しかけてくる綺麗な女性が…気を付けなければいけないパターンか?

 

用心しながら話を聞くと、日本のアニメ、特にトトロのファンらしく〝君の名は。”も鑑賞済み。(そういえば数年前に、隕石が落ちたのはロシアだったことを思い出し、確認するとチェリャビンスクというところ。ここイルクーツクから近いのかと思ったけど、直線距離で約3400㎞、鹿児島-稚内の約1.5倍の距離。シベリアの広さを実感)

 

ウラン・ウデからカップルで来ており、結婚一周年の記念旅行に来たらしい。これなら安心(残念?)という事で、旦那を紹介してもらい、グーグル翻訳を駆使して色々と話をして、昼飯は旦那が作ったくれた海軍パスタを一緒に食べた。

 

 

 

 

お返しに日本から持参した、あごだしのわかめスープを振舞うと、美味しいと喜んでくれ、初めてのロシア人のFB友達となった。でも残念ながら22日に車で帰宅するとの事で、夕方の出発時に見送ると、真夜中に無事に到着したとのメッセージが入っていた。